毒親とのトラウマ、起業17期目、両親の介護を抱えながらもシングルファーザーとして子どもを育てていく日々のリアルな体験をシェアしています。

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書評/論評

人生は性格や外部環境よりも、「脳内麻薬」に導かれているんじゃないかと思った話し。

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より強いドーパミン(脳内麻薬)を求めて。

最近、ふっと気になったことを、自分の備考録的な意味合いも込めて、書いてみたいと思います。
人生の目標は、遺伝による性格や外部環境よりも、単純に「脳内麻薬(快楽)」に導かれて行きているんじゃないかなぁと思うことがありました。

こう書くと、麻薬やアルコール、タバコなものをイメージしがちですが、最近ではSNSに承認されたい欲求や、銀行の預金残高が増えたり、恋愛のドキドキ感(セックス依存など)なども含まります。これはある何かがきっかけとなり、そこから快楽ホルモン(ドーパミン)が分泌されることを一度、経験すると、再度、その快楽を得たいという欲求から、またそのきっかけを追い求めていきます。そうやって、人生の目標はいつのまにか、強い快楽(ドーパミンなど)を得ることに置き換わっていくのではという、仮説が浮かびました。

「現代の幸福=脳内の神経伝達物質(ドーパミンなど」)

最近、元アル中の人のエッセイ(『上を向いてアルコール』)を読んでいた時、現代は「楽しむ、幸せ」を強制される社会だ、という一文がありました。

そこに書かれていたのは、昔なら旅行に行くと、「水に気をつけて」と言われたものですが、今では「楽しんで」と言われるとのことです。確かに、重圧がかなりかかりそうなオリンピック選手なんかがインタビューで「楽しんできます」とかって言うのをよく聞くようになりました。僕が子供の頃は、オリンピック選手が「楽しんでくる」みたいなのってあまり聞かなかったように思います。

上を向いてアルコール

重圧(ストレス)がかかることも、「楽しむ」っていうのは正直、どこか無理があるように思いますが、そういうネガティブなことをいいづらい社会になったのかもしれません。僕は米国に留学していた時、米国の友人がHow are you?っと聞くと、勉強が追いつかない苦しさからいつもI am tired..と返したら、「ぎょっと」した表情をされました。そこでは誰も、心的な感情を述べることは期待されておらず、シンプルに How are you?の受け答えは、I am fine.という挨拶だと少し経ってから理解できました。

一般的に、I am fineという心的な状況が続くことは珍しく、何かインスタントな多幸感を探しているのが人間の性のように思います。例えば、アルコールで一度、それを経験し、そしてさらに求めていくと、今度は「耐性」ができてしまい、少量ではきかず、量が増えていきいつの間にか、「アルコール依存症」へと進むような感じではと思います。アルコールも結局は、開放感により一瞬、ストレスが緩和したということで脳内麻薬(ドーパミン)が分泌されるそうです。その結果、アルコールによる成功体験から、ドーパミンを得たいという欲求からさらなる飲酒を繰り返します。

これは、アルコールだけでなく、上述したようなSNSの承認(いいねの数)、銀行の預金残高、投資(投棄)やギャンブル、恋愛なども同じプロセスのように思いました。

強い快楽の揺り戻しが結局、ストレスの原因では?

ストレス社会と言われて久しいですが、最近の研究ではストレスは100%悪ではないみたいです。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

上記の本やYouTubeに言われている通り、ストレスは新しいことに対する身体的な変化(血圧をあげて体中に酸素を送ったり、脳内物質により、集中力を強化させたり)みたいです。しかし、年齢を重ねると、ストレスに埋没していくと、それぞれの方法で、忘れたり、なくなった風にしたりする知恵が身につきます。簡単に言えば、お酒や、タバコ、ギャンブルなどで、ストレスの根源は解決しないが、一時だけ小休憩できたりします。

ただ、問題になるのが、最初は少量だったものが、耐性ができたおかげで、量が増えたり、要求が強くなったり、強い快楽を必要としてきまます。その強い快楽の揺れ戻しによって、別のストレスを受け、そのストレスから小休憩するため、また快楽(脳内麻薬)を求めていく、という悪循環を繰り返しているのではと思いました。

「〇〇依存症」と自覚していない人がほとんど

何か、途方も無い内容となってきましたが、ちょっとまとめてみたいと思います。ストレスを緩和する方法を身に着けた結果、快楽の耐性が強くなり、要求や量が強く、大きくなる。そうすると、強い快楽の揺れ戻し(アルコールなら二日酔い、セックス依存症なら罪悪感、ギャンブルや投棄なら金銭の使いすぎによる嫌悪感)で、別の種類のストレスを受け、またその逃げ場としての快楽を求めていくという悪循環。

これらのループにハマり、人生の目的は、気がつけば「脳内快楽物質」の充足することに置き換わっていくように思いました。

上記の『上を向いてアルコール』でも書いていましたが、なかなかアル中だと自分を認めることができない人がほとんどのようです。以下の本もすごく参考になりました。

脳内麻薬(中野信子)

人生の悪循環に気がついた人は、自分が「〇〇依存症」だと認識することが一歩だそうです。幸せや多幸感というものから、一歩引いて見ることができれば、自分の行動を客観視できるのではと思いました。

こんな人におすすめ

  1. 不自由さを感じるようになった。
  2. 罪悪感がいつも付きまとう。
  3. 強いストレスと、酒・タバコ・他の関係を断ち切りたい。

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