毒親とのトラウマ、起業17期目、両親の介護を抱えながらもシングルファーザーとして子どもを育てていく日々のリアルな体験をシェアしています。

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書評/論評

子供のラグビーで気付いた"スキル"と"テクニック"の違い!親も教師も「型」にはめこんで結果を先取りすると、大人になった途端、成長が止まる。

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息子たちの春のラグビー大会!去年優勝して、今年は惨敗。。

ゴールデン・ウィークに息子2人のラグビーの試合があり、それを観戦していました。去年は、どういう訳が優勝をしたので、今年もやってくれるのではと期待していたのですが、結果は「惨敗」です。優勝チームだったので、1回戦は免除され、2回戦からですが、まぁ、ものの見事に木っ端微塵。。加えて、3位決定戦も、まったく歯が立たない状況でした。

僕も学生時代ラグビーをしていたので、多少は分かるのですが、長男が優勝した3年生の時は、まだラグビーというか、「鬼ごっこ」の延長でした。要するに、脚の早い子がボールを持って、そのまま逃げ切るというスタイルで、パスも展開もラグビーらしいことは何もありません。。それとは対照的に、相手チームはどんどん「ラグビーらしく」なり、パスをしっかり回し、ラインは一直線にディフェンスをし、自陣に追い込まれると、キックで逃げる。こちらのチームは依然「鬼ごっこ」なのに対して、相手チームはちゃんと、ラグビーの「型」を教え込まれていました。

あるベテランコーチから、「型」にはめ込むことの弊害を教えてもらった。

その試合の週末に練習がありました。正直、試合も負けたし、練習をしても、子どもたちはあんまり上手くなっているような感じもしていなかったので、ラグビーを継続させることも正直、「どうなんだろう」と考えていると、あるコーチから予想外の声をかけてもらいました。

  • コーチA:お父さんも経験者ですから、一緒にやりましょうよ?
  • :いやぁ、僕はいらんことを言って、子どもたちに妙な緊張感を与えるとかわいそうなんで、、外で見させてもらいます。
  • コーチB:いやぁ、よくわかりますよ。お父さん、素晴らしいです!何か言いたくなっても、「舌」をかんで、大人は何も言ってはいけないんですよ。
  • :え?

その時は、あまり深くそのことは理解しないまま、長男の練習を見に行ったら、まぁ、うちの長男はひどいもんで、技術的に言いたいことだらけ。その練習は、別チームとの共同練習だったので、別チームのコーチ(お父さん)は、「タックルにいけ!」「ディフェンスをそろえろ」など、バシバシ専門的な指導しているので、こっちもなんか言ってやろうかなぁと思いましたが、何も言わずに、次男の練習に戻ると、先ほどのコーチBが近寄ってきてこう言いました。

「僕は、自分の息子二人とも20歳を超えたんですけど、本当に指導で失敗をしました。だから、僕は自分の失敗をお父さん達に伝えたいと思って、ずっと1年生の担当をしているんですよ」。

そのコーチBもご自身の息子たちが上手になって欲しいと熱のこもった指導をしていたのですが、それがどうも裏目にでたとのことでした。例えば、「低くタックルに行け!」と言われ続けると、子どもたちはタックルが突然、怖くなったりするそうです。大人に「型」を教えこまれると、子供はその通りやるのですが、それは、成長の先取りをしているだけで、それ以上には成長しないそうです。

そのコーチBは、高校全国サッカー大会で優勝した選手や、花園優勝キャプテンも指導されたそうですが、優秀な選手の親は、「何もしない」ということだったでそうです。

そのコーチBの詳細は、あまり聞かなかったのですが、スポーツ心理学の学会で色々、論文を発表されているとのことで、ラグビーだけでなく、国内のサッカー連盟にも指導の提言をされているそうです。そのコーチBが話していたことをざっくりまとめてみたいと思います。

"コーチB"が言う子供にやってはいけないスポーツ指導。

  • 1.子供に言葉での説明してもほとんど理解できない、その場合は見せた方がいい。
  • 2.言われ続けると結局、恐怖心が生まれ、自分でやろうとしなくなる。
  • 3.やる気がない時があってもいい。
  • 4.子供に話すのは、それが「楽しいか?or楽しくないか?」のみ。
  • 5.「型」にはめると成長の先取りはできるけど、それはポテンシャルの100%のみで、120%は引き出せない

特に、印象深かったのが、Jリーガーの誕生日のほとんどが4月〜6月で、全体の6割に達しているみたいです。プロ野球も、4月〜6月生まれが4割に上るそうです。日本国内で3月生まれの子がプロのスポーツ選手になっているのはほんの数%ぐらいだそうです。

理由は、4月〜6月ははやくに成長でき、教え込むと型通りできるのですが、2月〜3月生まれは成長が遅く、型通りできず、選考や選抜から漏れるそうです。このようにして、生まれた月日でも差異が生じるとのことです。因みに、海外ではそのような傾向は低いとのことです。

この話を聞いて、前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョンズの話を思い出しました。

「スキル」と「テクニック」は違う(エディー・ジョンズ)


エディー・ジョーンズが指導で語っていたのが、日本は「型」(テクニック重視:技術)ばかりを教えて、「スキル」を教えていないと言っていました。
一度、見てみてください。3分あたりからです。

スキルとテクニックの違い

  • スキルのあるパス:いつ・どこでといった状況判断ができたパス(状況判断)
  • テクニックのあるパス:狙ったコースへ正確に出せるパス(正確な技術)

子供に必要な教育は、「スキル>テクニック」ということだそうです。

大人もやらされている仕事とやっている仕事では、根本的に違う。

子供だけでなく、大人の世界にも「ブラック企業」とかって言われて長時間労働を強制している所がありますが、多くの経営者はみんな長時間労働をしていて、経営者はみんなブラック企業をやっていると思います(笑)。しかし、根本的な違いは、仕事を「やっている」かと「やらされている」かだと思います。僕も、「やらされている」仕事に対して何日も徹夜をするとなると正直、精神的に壊れてしまいます。

自分が「楽しく」て、気がついたらこんな時間までやっていたというのが、大人・子供に関わらず、プロで喰っていく秘訣のように思いました。

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