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書評/論評

学歴も良く、キャリアも良い人が、どうも最近、上手くいっている人が少ないので、何故か考えてみました。

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学歴が良く、職歴も良いんだけど、上手く行っていないのは何故?

自営業をしていて一番、困ることの一つが、「今月末をもって退職をします」というクライアント担当者からの連絡です。BtoB(企業向け)においてシステムやサービスの提供において、担当者との信頼関係の構築は時間がかかるし、その担当者からの評価というのが最重要課題となります。

しかし、ここ数ヶ月で、別々の会社から複数回「今月末をもって退職します」という電話とメールを受けました。

その後、その中の一人の方と個人的な食事に誘われて、話をしたのですが、かなり立派な経歴の持ち主だとわかりました。まずは、関西でトップの私立大学のビジネス修士課程をとられ、起業もされ、欧州の製品を輸入販売され、さらに不動産や介護(養老院の設立)などにも従事されていた方でした。

学歴・経歴(起業経験あり)とも立派な方で、そんな方が何故、中小企業のサラリーマンに戻ったのかが疑問だったので、失礼のない範囲内で聞いてみたものの、いまひとつよくわかりませんでした。そこで、それぐらいの経験があれば次は何をするのか?と問うと、「マーケティング」に関することのようで、私の会社が納品したシステムの延長をオープンソースのシステムを使って自分で行うようなことでした。

恐らく、その方の年齢的には40代前半〜中頃で、過去の経験を上手く紐解いて、自分のビジネスを作り出せる感じがするのですが、またゼロからの出発のような印象を受けました。

プロになるための「1万時間」をもっと強く意識した方が良い。

その方も話していたのですが、「あれもこれもやり過ぎて、どれも中途半端なので、今度はものにしたい」とのことでした。その方だけでなく、どこか上手くいっていない人の話を聞くと、物事を積み上げるというより、単に「横に並べている」印象を受けます。要するに、色んな経験(キャリア)が技術、能力を、中途半端な所でやめて、また別のことをしているので、多様な経験はあるけど、ものになる前に全部、やめてしまい、常に「新しいもの」ばかりを追いかけている感じです。

ここでポイントになるのが、「1万時間」を達成したかどうかとなります。マルコム・グラッドウェル(『天才!成功する人の法則』)によると、プロの音楽家と音楽教師の差は、「1万時間」練習したかどうかによるとのことです。要するに、1万時時間を達成すれば、プロと呼ばれる領域にいけるとういことです。


実際に1万時間とはどれぐらいかというと、こんな感じです。

1万時間を達成するための時間

  • 1日8時間を毎日すると、約3年半
  • 1日8時間勤務で、約6年
  • 1日3時間なら、約16年

恐らく、勤務時間が一般的だと思うので、石の上でも約6年働けば、「1万時間」が達成できるとうことになります。
自分の経験を話すと、やはり20代は英語(大学留学)、30代はIT(システム、サーバー、コンテンツ、マーケティング、その他)と知的財産権(著作権)をただ、やってきた感じです。恐らく、どれも1万時間は優に超えていると思います。

1万時間を超えるには、足し算ではなく「引き算」の考え方が重要

1万時間達成を考えると、最短でも毎日8時間なので、1日の1/3を使う計算となります。そうすると、まず「何をするか?」ではなく、「何をやらないか?」という、引き算の考え方が重要となります。ここで、ホリエモン(堀江貴文氏)が示唆に富むことを話しているので紹介したいと思います。

これは大学受験テーマにしていますが(5分30あたりが良いと思います)、「やることを集中するために、やらないことを決めている」ということです。前半部分でホリエモンも話していましたが、私も20代後半で起業した時は、とにかく売上を上げるということ以外の行動はしませんでした。「お金が欲しい」「自由な時間がほしい」「良い車に乗りたい」「恋愛をしたい」「友達を作りたい」というものに時間を使っていいると、1日8時間を確保することが本当に難しくなります。そのため、売上さえ上がり、ビジネスが起動に乗れば、そのようなことは自然とついてくると割り切りました。

その間、まるで仙人のような生活をしていたと振り返ります。

1万時間の達成には、能力よりも、「仙人」みたいな環境に身を置く必要がある。

1万時間達成の一番の弊害は、「メディア」(あふれる「新しい」情報)「コミュニティー」(同調圧力)だと思います。
テレビやネットは四六時中、「新しいこと」ばかりを放送するので、6年間同じようなことをしていると、自分だけ置いてけぼりになっているのではと焦ります。単純に、今から6年前は、2011年ですが、「ニンテンドー3DS」が最初に発表されましたが、2017年は「ニンテンドーSWITCH」に人気が移行しています。


しかし、1万時間を達成する例として、どんなに目の前に「ニンテンドーSEITCH」があっても、まず「ニンテンドー3DS」を我慢してやり遂げる必要があります。ただ、多くの人がそうであるように、リスクがないと判断すると、目の前の新しいことに、簡単に飛びついてしまいます。そうすると、1万時間にリセットボタンが押されて、再び最初からとなります。

また、コミュニティーも弊害となります。理由は「同調圧力」です。例えば上記の例にすると。「お前まだ、DSやってんの?ダサーい。いまは、もうSWITCHやろ」。この手の声(同調圧力)は、トレンドの変わりやすい「マーケティング関係」や「IT関係」の人達とのコミュニティーでよく聞かれます。そこでの同調圧力から、1万時間達成の前に、簡単にリセットボタンを何回も押されることになります。

1万時間を確保するためには、情報や人から一旦、身を引き、そのことを達成することだけに集中する必要があります。もう、部屋の中で一人籠もって、自分が決めたことをモクモクとやるような感じです。恐らく現代人は、コミュニティーを作ったりすることや、情報を発信することは得意ですが、モクモク部屋の中一人で籠もって、人や情報から断捨離するというのが不得意のように思います。

そして、大切なことは、1万時間を使ってもよい目標なのかどうかの見極めが重要となります。この見極めで大切なことは抽象思考となります。こちらはまた別の機会で書いてみたいと思います。

とにかく毎日ノートに書くことから始める!

1万時間を達成するためにオススメ方法は、「手書きでノートに書く」ということです。1万時間をかけて達成したい物事を書き、それを年間単位で落とし込んでいきます。個人的には以下のことを毎日やっています。

  • 年間の目標
  • 月間の目標
  • 週間の目標
  • 今日の目標

年間の目標から逆算をして、月間の目標をたて、そしてそこから逆算して、週間の目標を決めます。その週間の目標から具体的な今日のやることをすべて明記します。今日のやることが全て消えたら業務は終了です。

個人的には年間の目標を毎日、手書きで書くことをオススメします。書いた紙を手帳に貼るとか、持ち歩くとかっていう方もいますが、僕は毎日、年間の目標を手で書いています。そうすると、最初は無理だろうと思っていることでも、自然と意識が向いていき、不自然な感じがしなくなります。そうなると、大抵の場合が不思議なように実現されていきます。特段、超自然的な何かが起きたわけでもないのですが、その目標が当たり前のこととして受け入れられるようになっていき、いつしか現実のものになっていきます。

書くだけで、年間の目標達成?と思われたかもしれませんが、実はその通りです。

「今日の目標」を作成するにあたり、単純な今日のタスク管理としてではなく、以下のことを意識しながらやられると、さらに、良いように思います。

  • 1.重要×緊急 = タスク管理
  • 2.重要×緊急じゃない = 目標管理

1の内容はto doリストと変わりません。大切な部分は2の内容となります。これは重要だけど、急ぎじゃない内容となります。例えば、個人で言えば、勉強や研究、スキル向上、会社だとクライアントとの関係構築、課題改善案、次の事業の企画案などです。こちらは『7つの習慣』からヒントを得ました。是非、参考にしてみてください。

こんな人にオススメ

  • 失業、離職からの負の連鎖から抜け出したい人。
  • 影響力を持ちたいと考えている人。
  • 自分のキャリアを再構築したいと考えている人。
  • 人生の岐路に立っている人。

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