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新型コロナで外出自粛要請の中、こんな本(ファクトフルネス)でも読んだら、TV報道が歪んでいることが見えるかも。

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外出自粛要請が、強まる日本

皆様、お元気でしょうか?
この新型コロナ一体、どうなっていくんでしょうか?世界の主要都市と足並みを揃えるように、東京都でも自粛要請が強まってきました。
そんな中、家の中にいるんだったら、読書でもどうですか?ということで、今回オススメしたいのが『ファクトフルネス』です。

この著者であるハンス氏は、世界の感染症現場(アフリカなど)に医師として従事され、昨今話題のWHO(世界保険機構)のアドバイザーを
勤められ TEDトークでは3500万回以上も再生された方の最後の遺作となります。そうなんです、膵臓がんと宣告され余命数ヶ月〜1年の間に、この本を書かれました。

そのため、既得権益や、権威に対して、まったく遠慮がありません(笑)。

ハンス・ロドリングス氏のTEDトークはこちら

読書の意味について再定義する。

新型コロナで、自宅待機だといっても、わざわざ読者じゃなくても、ネットニュースや、ブログ記事、YouTubeでいいんじゃぁないと反論がきそうなので、ちょっと脱線ですが、読書の意味についても書いてみたいと思います。

以前、「速読」とか流行りましたよね。どうも、日本人は、本を早く、短時間で読むことがすごく価値があると思っている方が多いように思いますが、それは間違いだと思います。
理由は単純で、早く読めば、早く忘れるからです。「読んだ本を忘れるなら、その時間無駄ですよね」ということです。

読書(ここではアナログ・デジタル問わず書籍を読むこと)とネットニュースやブログとの違いは、前者は本を読みながら「思考」すること、後者はただ情報を入れることのみです。
そのため、読書は、本を読むことを通して、自身の行動を振り返ってみたり、みんながやっているからという理由だけで行っている行動や、考え方のパターンを見直すための時間として活用できます。

僕は毎日5ページ(1日5〜10分)読むという定量的な習慣を10年以上続けています。

ファクトフルネスは、新型コロナ時代の今に通じる

筆者が医師として、アフリカの疫病(エボラなど)と戦われた経緯があることから、新型コロナ時代に通じる内容が随所にかかれています。
今回新型コロナでも応用できる内容として、以下のことを抜粋したいと思います。

ファクトフルネスとは、ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。

これらの一つの数字を以下の方法で、事実(Fact)を見つけようと述べられています。

  • 比較しよう(大きな数字は、そのままだと大きく見える。ひとつつしかない数字は間違いのもと。必ず疑ってかかるべきだ。他の数字と比較して、できれば割り算をする)
  • 80・20ルールを使おう(項目が並んでいたら、まずは最も大きな項目だけに注目しよう。多くの場合、小さな項目は無視しても差し支えない)
  • 割り算をしよう(割合を見ると、量を見た場合とはまったく違う結論にたどり着くことがある。省略..)

まさに、TV報道が、新型コロナの感染者数と死亡者数の「ひとつの数字」のみしか扱っていない現れですね。
たとえば、新型コロナでの死者数と、インフルエンザの死者数を対比してみたら、とか、1日の死亡する数を、麻薬中毒患者と、新型コロナで比べてみたら、とか、
単純に感染者と死亡の割合を、ガンと新型コロナで比べてみたらということをすると、今が本当に危機的な状況かがもっと鮮明に理解できると思います。

けど、やならないよね。。

心配すべき5つの「グローバルリスク」

著者は、莫大なデータを基に議論を展開しています。そこで最後に、データから読み取れる本当に心配すべき5つのグローバルリスクについて書かれています。

  1. 感染症の世界的な流行
  2. 金融危機
  3. 第三次世界大戦
  4. 地球温暖化
  5. 極度の貧困

色々、異論もあるかもしれませんが、新型コロナで1と2はコンプリートされましたね。。
本著では、様々なリスクに対して、どのようなマインド、考え方で対応するか、具体的に示唆がされています。
是非、お時間のある方は、読まれてはいかがでしょうか?

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こんな方にオススメ

  • 外出自粛要請で、なんか身になることをしたいと思う方。
  • 新型コロナって、どうなのよって思っている方。
  • 同調圧力の外で新しい価値観、考え方を探している方。

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