今の時代、「一軒家を買いました」ってちょっと恥ずかしいことのなのか?
昨年末に、注文住宅を購入しました。土地探しからすると、約2年半という長い個人プロジェクトでした。その間、住んでいたマンションを売却して、それを頭金にしたので、不動産素人にしては、かなりのウルトラCでした。
しかし、経済学者の論評では、「家は資産ではなく負債です」みたいなことが現在、多勢となっています。その根拠は、日本が少子高齢化すること、一軒家が空き家問題などが背景としてあるみたいです。また、幾人かの経済学者は、20年前に流行った『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバートキヨサキ著)の影響を受けている人もいました(「家は資産ではなく、負債です」という一文から)。
個人的に、土地探し、住宅メーカー探し、不動産(マンション)の売却をして思ったことは、『一軒家』は正直、オススメです。その理由を書いてみたいと思います。
一軒家が何故、オススメのなのか??
一軒家というのは、マンションではなく、木材で作った「一戸建て注文住宅」のことです。そのため、マンションを分譲で購入しても今回は該当しません。それでは一軒家のオススメ理由を書いてみたいと思います。
- 木造とコンクリートでは、住居人の寿命が異なる。
- 6階以上の高層マンションに住む人は、33歳以上だと44%も流産の確率が上がる。
- 夏は涼しく、冬は暖かくすることできる。
- 光熱費(電気代、ガス代)の費用を抑えることができる。
木造とコンクリートでは、寿命が異なる。
これは木造住宅とマンション住宅との比較になります。
日本ではあまり知られていませんが、コンクリートで生活すると、住んでいる人の寿命が短くなります。マウスの実験で、コンクリートの檻と、木材の檻で住ませた所、コンクリートの檻にいたマウスの生存率が大幅に下がったことが静岡大学の研究で明らかになりました。23日間、木材・金属・コンクリートでマウスの赤ちゃんを飼育した所、コンクリートの生存率は、わずか7%という驚くべき結果(木材:85%、金属:41%)がでました。
小さな子供や、赤ちゃんはやはり、木造住宅が安全というのが世界共通の認識となりつつあります。
この理由は、コンクリートのもつ底冷えだと思います。冬とかにエアコンのついていないビルの一室に入ると、冷蔵庫の中に入っているような寒さだったりします。
「冷える」ということが、一番の問題のようです。
6階以上の高層マンションに住む人は、33歳以上だと44%も流産の確率が上がる。
こちらも、木造住宅とマンションの比較となります。
世界的に高層マンションの規制がかかっています。こちらは、三好基晴氏を引用します。
『高層階の住居の健康被害についての研究発表をしたのは1994年です。横浜市の3つの福祉保健センター(当時の名称は保健所)において4ヶ月健診を受けた母親の中で、第一子のみを出生した人だけを対象に行いました。このときの調査の母数は461人でした。流産・死産の割合は、1~2階で6.0%、3~5階で8.8%、6階以上で20.88%、と高くなるにしがたい、増加していました。その後継続的な調査を行い追加データを取っていますが、ほぼ同じような割合で推移しています。
2010年7月に行われた「日本臨床環境医学会学術集会」に、新たな研究を発表しました。2008年5月までの10年間に、横浜市内の3箇所の保健所で子供検診をした母親にアンケート調査を行ったもので、母数は、集合住宅に居住する1,957名です(居住階数や年齢の内訳については左記抄録を参照)。その結果、1、2階の住居者の流産経験者の割合は8.9%、3~5階は9.2%、6~9階は17.8%、10階以上は21.4%でした。』
世界的には、米国サンフランシスコやワシントンでは新たに建設される高層マンションには高さ制限が設けられています。フランスでは1973年に高層住宅の建設を禁止しているそうです。イギリスで、育児をしている世帯は4階以上に住まないように法規制されているみたいです。
先進国を中心に、高層マンションの高さ規制は一般的となりつつあります。
夏は涼しく、冬は暖かくすることできる。
次は、木造住宅で注文住宅のメリットとなります。
これは、どういうことかというと、「日本の家は、夏が熱く、冬が寒い」ということの裏返しです。
まず、なぜ、冬が寒いかというと、多くの住宅では断熱材が薄く、さらに窓が二重窓になっていないことが原因だと個人的には思っています。
これに気がついたのは、私が米国に留学した時、外はマイナス10度とかなのに、家の中ではみんな半袖で過ごしていました。この理由が知りたくて色々調べた所、断熱材の分厚さにありました。日本はあまり断熱するという考え方が希薄です。そのため、日本の家の断熱材は、非情に薄いものを使うというが一般的です。
それに、窓を大きく取るというのも、断熱という考え方にはマイナスです。よく南向きだと、大きな窓で光を沢山入れて、室内を明るくしようとしますが、それだと、寒気も同じように入ります。加えて、窓が1枚だと、手のほどこしようがなく、結露に悩まさてしまいます。そこで注文住宅で、断熱材を分厚く(最近では、スプレー式のものが一般的です)と窓を二重にするだけで、室内の環境が別世界になります。
夏の暑さは、遮熱材によります。太陽の光を跳ね返すものとなります。断熱材は、室内が暖かくなると、それを外に出さないように遮断をしてくれます。それとは反対に遮熱材は、外の熱(太陽の熱)を、中に入れないように遮断するものとなります。こちらも色々なものがありますが、宇宙船で使っているような遮熱材を住宅外壁として使うメーカーがあるので、そちらを入れるだけでも夏は室内が涼しく保つことができます。
夏の涼しさは、太陽の光を遮熱することで大きく変わります。
光熱費を抑えることができる
注文住宅で、ポイントを間違いなければ、光熱費を大幅に抑えることができます。加えて、産業用の売電に登記変更をすれば、何もせずに、ポケットの中にお金も増やしてくれます。
高熱費が抑えることができるポイントは以下の3つです。
- 1.産業用売電に登録すること
- 2.断熱材と二重窓で冬を暖かく、遮熱材で太陽の光を反射させることで夏を涼しく
- 3.空気を循環させるサーキュレーションのシステムを入れる。
1と2は、前述したとおりです。
さらに、2は断熱材がしっかりしていると、料理をしてる時、ガスコンロを付けているだけでも室内は暖かくなります(オール電化に象徴されるIHクッキングは、電磁波が強烈すぎて、個人的には反対(国連機関のWHOも反対しています)です。またこちらもブログを書きます)。
そして、3ですが、全室の空気を循環するシステム(空気循環)を入れておくと、一室、エアコンをつけるだけで、全室暖かくなります。そうなると、光熱費が大幅に削減されていきます。
まだ住んで、4ヶ月目ですが、マンションに住んでいた時、真冬の時期は5人家族でガスと電気合わせて、平均2万〜2万5000円ぐらいでした。しかし、一軒家に住んだ所、電気代は1ヶ月1万円、ガスは3000円ぐらいです。そこから、売電が1万〜1万5000円なので、実質0円となっています。
一軒家を建てる時のポイントまとめ
- 木造の家にすること
- 断熱材と、二重窓はマスト!
- 遮熱材もしっかりこだわる
- 太陽光パネルは付け、産業用売電に登記をする
- 空気循環システムをつける
注文住宅だと、夢のマイホームというような感じで、間取りや壁紙、外構などをこだわりがちですが、個人的にはそんなことはどうでも良いように思います。大切なことは、室内環境と、キャッシュフローによる住宅補助の考え方です。むしろ、そんなことにコストをかければかけるほど、一軒家は間違いなく、負債化していきます。それよりも、上記の内容をこだわるだけで、住居人の寿命、流産の確率、光熱費の抑制、20年間何もしなくてもポケットにお金が入る仕組みが手に入ります。
また、住宅や不動産についてはちょくちょく、書いていきたいと思います。