「コスパ」を求めれば、本当にコスト・パフォーマンスはよくなるのか?
もうすぐ年末、慌ただしくなってきました。。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回は、雑感として「コスパの『罠』に気をつけろ」という表題で、現代のコスパ至上主義に一石を投じたいと思います(笑)。
今年、かなり秋冬の衣料を購入しました。理由は、気がつけば、なんと5〜6年前の冬ものばかり、、痛みも汚れも出てきたので、古着で下取りをしてもらいながら、新しいのを購入(ZOZOTOWNの古着の下取り)しました。それでも数着は、まだ現役で活躍しています。。正直、私にしてはこの買い替えで結構な金額になりましたが、また今年買ったの服も5〜6年は着つづけると思います。
いゃひょっとするとそれ以上になるかもしれません。。理由に、5〜6年よりさらに前の7〜8年前の服も残っていて、そこまで着つづけた実績のあるメーカーのものを再び型違いで購入したからです。この背景にあるのが、私自身、買い物の回数を極力、減らしたいという思いがあるためです。
2017年に購入したアークテリクスLEAFの「アトムジャケット」
10月〜11月下旬ぐらいまでで、雨や風をしのいでくれます。
2016年に購入したデサントの「水沢ダウン」
12月〜2月下旬までの間、撥水性のダウンなので、雨と風から両方、守ってくれます。
こまめに服を買い替えていると思っていたのですが、ほとんどが夏物で、冬ものはほぼ止まった状態でした。
買い物の回数を減らし、長くもの使うものが一番、コスパが良い。
上記とは別に、今流行りのSHEINで、長男と次男にパジャマを購入したのですが、金額はかなり安かったものの、長男のパジャマは数週間でボタンがすべて取れた後、最終的に破れてしまい、次男は、夏が終われば化繊の毛玉だらけになっていました。SHEINNは安いですが、すぐに痛むので結局、着なくなり、高くついてしまいました。もちろん、ファストファッションなので、中古での買取はなく、全てがただサンクコスト(埋没コスト)になってしまいました。
安いからと言って、次から次へとネットで購入すると、買ったことを忘れた頃に、郵送が来ます。すんなり受け取ることができれば良いのですが、何度も再配達の調整をしたり、届いたと思えば、大量の箱や紙を片付ける必要があり、それを週数回こなすだけで、労力と時間がそれなり消耗されます。そのため、買い物を極力、減らして、長くものを使うことが一番、コスパが良いように思います。
酒やタバコを「コスパ」よく買うと、中毒性が増す。
スーパーの買い出しも基本、週1回だけ、1週間分を購入します。ただ、カフェインやアルコールなどの中毒性が高いものは、スーパーで購入しません。コンビニで購入するよりも、ディスカウントストア的な所でケースで一気に購入した方が「コスパ」がよくなるとは思いますが、そうすると今度は、家の中でいつでも、飲んだり、吸ったりできるので中毒性が飛躍します。あえて、家の中にない状態を作り、飲みたければ、吸いたければ、家の外を出るという障壁を作ることで、中毒性を減らす工夫をしています。
飲酒はもうしていませんが、コーヒーは中毒性が依然、続いているため、家の中にコーヒーはなく、飲みたければコンビニに行くようにしています。最近では飲む回数は減り、現在では1日1杯までになりました。
所有は「馬鹿」、利用は「賢い」は本当か!?
ホリエモンが、よく「家を買うやつは馬鹿」とか、「車を一括で購入するやつは馬鹿」とか散々な雄叫びをあげ、周りの大人たちは触らぬ神に祟りなし状態になっている動画を散見しますが、本当にそうでしょうか??
賃貸は損をする!
こう書くと、批判をかなり受けそうですが、断言すると、賃貸は損をします。理由は簡単で、持ち家だと、所有者(家主)と利用者が同一人物になりますが、賃貸だと、利用者・家主・賃貸管理会社と三者に分解されます。利用者は、所有者のみならず、賃貸管理会社の費用も払うことになり、ましてや利用者が住む以前の賃貸広告費の経費も知らずに支払っていることになります。賃貸住宅が、持ち家と比べて粗悪(壁が薄い、断熱材が薄いため夏暑く、冬寒い・二重窓でないので結露がひどい・部屋内空気循環がされていない・太陽光パネルがなくて光熱費が高い、)に作られている理由は、家賃だけで、家主と賃貸管理会社の両方の利益を生まなければならないからです。
また。持ち家は依然、固定金利ですが、昨今のインフレになると、家賃も上昇していきます。それでも、賃貸だと自由に引っ越しができるや、隣が嫌な人だったら、すぐに引っ越しができるみたいな意見もありますが、住居は、家族と仕事に密接にリンクしています。賃貸で自由に引っ越しできても、子供がいれば、転校が生じます。加えて、職場の通勤の範囲もあるので、引っ越しが無制限とまではいきません。賃貸だから自由ではなく、賃貸かつ、その人に家族もなく、仕事も自由業という3つの条件なしには、自由な引っ越しはありえないと思います。
シェア(共有)は、精神衛生的に悪い。
シェアリングエコノーが飛ぶ鳥を落とす勢いですが、緊急性がなく、1年に数回程度のものなら良いように思いますが、緊急性があり、週数回程度利用するものを、シェアで賄おうとすれば精神衛生上悪くなります。具体例として、車のシェアなどがありますが毎回、他のユーザーと予約がかぶって利用できないとなると、頭がおかしくなると思います。また、数回に1回は予約できない時があると、今度はロシアンルーレット的な感覚に陥り、ましてやそこに緊急性が伴えば、発狂してしまいそうです。。
そして、ドレスや礼服などのシェアですが、若い時は、友人の結婚などで、数ヶ月前から案内が届きますが、40代となると、結婚ではなく、葬式が増えます。葬式は事前通知は身内以外ないため、「明日通夜」みたいなことになり、そこからスマホ予約では間違いなく間に合いません。そんな時は常時、喪服をもっている方が精神衛生上、明らかに懸命です。
カメラを学ぼうと思い、一眼レフ・カメラのシェアもありますが、上記のタバコと酒と同じで、カメラが家の外にあると、利用障壁となり結局、手に取るまでに見えないコストがあり結局、やらなくなってしまいます。真剣に何かを学ぼうと思えば、身を削る覚悟はいります。
エンタメ系サブスクは、時間の奪い合いで、通信料金を爆上げ!
サブスクでも、生産性を上げるためのツールやソフトウェアは、時間を生む、費用を低減させるのでおおに賛成ですが、昨今のゲーム・音楽・映画・スポールなどのエンタメ系は、時間の奪い合いになっている可能性が高いと思います。昔は、映画は2時間と決まっていましたが、最近では、何話も続くシリーズが一般化しました。さらに、視聴者を画面にかじりつかせるための仕掛けがいくつもあり一旦、シリーズを見ると、最終話まで視聴者を放しません。そうなると、通信量が爆上がりとなり、Wi-Fiスポットの外だと、追加のスポットギガが必要となります。エンタメ系サブスクは、通信量と密接に関係しているので、注意が必要です。
あと複数のサブスクを契約していると、一方を見ると、一方が見れません。当たり前のことですが、エンタメ系サブスクは同時に利用することができません。複数契約をしていると、使っていない方のサブスクが無駄になってしまいます。その点、同じサブスクでもソフトウェアの場合、同時に利用し、生産性をさらに上げることが可能です。
コスパの先に、さらなるコスパでは幸福は訪れない。
コスパよく買い物をして、その余った費用で、また別のサービスやモノを購入する。コスパの先に、さらなるコスパでは、永遠に幸福は訪れないように思います。言い換えれば、ある種の資本主義の奴隷的な感じもしています。コスパの概念が、費用だけでなく、労力や時間、エコロジー(梱包や、配送の光熱費、生産性など)まで含めると、また違った角度で見えてきます。個人的には、コスパの先には、「自由の時間の確保」だと考えています。
要するに、コスパよく購入し、無駄な労働をしない、余った時間で余暇や趣味に使うが、良い循環ではないでしょうか。
皆さん、いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
書評/論評
コスパの「罠」に気をつけろ!コスパ至上主義では、真の幸福は訪れない。。
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「コスパ」を求めれば、本当にコスト・パフォーマンスはよくなるのか?
もうすぐ年末、慌ただしくなってきました。。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回は、雑感として「コスパの『罠』に気をつけろ」という表題で、現代のコスパ至上主義に一石を投じたいと思います(笑)。
今年、かなり秋冬の衣料を購入しました。理由は、気がつけば、なんと5〜6年前の冬ものばかり、、痛みも汚れも出てきたので、古着で下取りをしてもらいながら、新しいのを購入(ZOZOTOWNの古着の下取り)しました。それでも数着は、まだ現役で活躍しています。。正直、私にしてはこの買い替えで結構な金額になりましたが、また今年買ったの服も5〜6年は着つづけると思います。
いゃひょっとするとそれ以上になるかもしれません。。理由に、5〜6年よりさらに前の7〜8年前の服も残っていて、そこまで着つづけた実績のあるメーカーのものを再び型違いで購入したからです。この背景にあるのが、私自身、買い物の回数を極力、減らしたいという思いがあるためです。
2017年に購入したアークテリクスLEAFの「アトムジャケット」
10月〜11月下旬ぐらいまでで、雨や風をしのいでくれます。
2016年に購入したデサントの「水沢ダウン」
12月〜2月下旬までの間、撥水性のダウンなので、雨と風から両方、守ってくれます。
こまめに服を買い替えていると思っていたのですが、ほとんどが夏物で、冬ものはほぼ止まった状態でした。
買い物の回数を減らし、長くもの使うものが一番、コスパが良い。
上記とは別に、今流行りのSHEINで、長男と次男にパジャマを購入したのですが、金額はかなり安かったものの、長男のパジャマは数週間でボタンがすべて取れた後、最終的に破れてしまい、次男は、夏が終われば化繊の毛玉だらけになっていました。SHEINNは安いですが、すぐに痛むので結局、着なくなり、高くついてしまいました。もちろん、ファストファッションなので、中古での買取はなく、全てがただサンクコスト(埋没コスト)になってしまいました。
安いからと言って、次から次へとネットで購入すると、買ったことを忘れた頃に、郵送が来ます。すんなり受け取ることができれば良いのですが、何度も再配達の調整をしたり、届いたと思えば、大量の箱や紙を片付ける必要があり、それを週数回こなすだけで、労力と時間がそれなり消耗されます。そのため、買い物を極力、減らして、長くものを使うことが一番、コスパが良いように思います。
酒やタバコを「コスパ」よく買うと、中毒性が増す。
スーパーの買い出しも基本、週1回だけ、1週間分を購入します。ただ、カフェインやアルコールなどの中毒性が高いものは、スーパーで購入しません。コンビニで購入するよりも、ディスカウントストア的な所でケースで一気に購入した方が「コスパ」がよくなるとは思いますが、そうすると今度は、家の中でいつでも、飲んだり、吸ったりできるので中毒性が飛躍します。あえて、家の中にない状態を作り、飲みたければ、吸いたければ、家の外を出るという障壁を作ることで、中毒性を減らす工夫をしています。
飲酒はもうしていませんが、コーヒーは中毒性が依然、続いているため、家の中にコーヒーはなく、飲みたければコンビニに行くようにしています。最近では飲む回数は減り、現在では1日1杯までになりました。
所有は「馬鹿」、利用は「賢い」は本当か!?
ホリエモンが、よく「家を買うやつは馬鹿」とか、「車を一括で購入するやつは馬鹿」とか散々な雄叫びをあげ、周りの大人たちは触らぬ神に祟りなし状態になっている動画を散見しますが、本当にそうでしょうか??
賃貸は損をする!
こう書くと、批判をかなり受けそうですが、断言すると、賃貸は損をします。理由は簡単で、持ち家だと、所有者(家主)と利用者が同一人物になりますが、賃貸だと、利用者・家主・賃貸管理会社と三者に分解されます。利用者は、所有者のみならず、賃貸管理会社の費用も払うことになり、ましてや利用者が住む以前の賃貸広告費の経費も知らずに支払っていることになります。賃貸住宅が、持ち家と比べて粗悪(壁が薄い、断熱材が薄いため夏暑く、冬寒い・二重窓でないので結露がひどい・部屋内空気循環がされていない・太陽光パネルがなくて光熱費が高い、)に作られている理由は、家賃だけで、家主と賃貸管理会社の両方の利益を生まなければならないからです。
また。持ち家は依然、固定金利ですが、昨今のインフレになると、家賃も上昇していきます。それでも、賃貸だと自由に引っ越しができるや、隣が嫌な人だったら、すぐに引っ越しができるみたいな意見もありますが、住居は、家族と仕事に密接にリンクしています。賃貸で自由に引っ越しできても、子供がいれば、転校が生じます。加えて、職場の通勤の範囲もあるので、引っ越しが無制限とまではいきません。賃貸だから自由ではなく、賃貸かつ、その人に家族もなく、仕事も自由業という3つの条件なしには、自由な引っ越しはありえないと思います。
シェア(共有)は、精神衛生的に悪い。
シェアリングエコノーが飛ぶ鳥を落とす勢いですが、緊急性がなく、1年に数回程度のものなら良いように思いますが、緊急性があり、週数回程度利用するものを、シェアで賄おうとすれば精神衛生上悪くなります。具体例として、車のシェアなどがありますが毎回、他のユーザーと予約がかぶって利用できないとなると、頭がおかしくなると思います。また、数回に1回は予約できない時があると、今度はロシアンルーレット的な感覚に陥り、ましてやそこに緊急性が伴えば、発狂してしまいそうです。。
そして、ドレスや礼服などのシェアですが、若い時は、友人の結婚などで、数ヶ月前から案内が届きますが、40代となると、結婚ではなく、葬式が増えます。葬式は事前通知は身内以外ないため、「明日通夜」みたいなことになり、そこからスマホ予約では間違いなく間に合いません。そんな時は常時、喪服をもっている方が精神衛生上、明らかに懸命です。
カメラを学ぼうと思い、一眼レフ・カメラのシェアもありますが、上記のタバコと酒と同じで、カメラが家の外にあると、利用障壁となり結局、手に取るまでに見えないコストがあり結局、やらなくなってしまいます。真剣に何かを学ぼうと思えば、身を削る覚悟はいります。
エンタメ系サブスクは、時間の奪い合いで、通信料金を爆上げ!
サブスクでも、生産性を上げるためのツールやソフトウェアは、時間を生む、費用を低減させるのでおおに賛成ですが、昨今のゲーム・音楽・映画・スポールなどのエンタメ系は、時間の奪い合いになっている可能性が高いと思います。昔は、映画は2時間と決まっていましたが、最近では、何話も続くシリーズが一般化しました。さらに、視聴者を画面にかじりつかせるための仕掛けがいくつもあり一旦、シリーズを見ると、最終話まで視聴者を放しません。そうなると、通信量が爆上がりとなり、Wi-Fiスポットの外だと、追加のスポットギガが必要となります。エンタメ系サブスクは、通信量と密接に関係しているので、注意が必要です。
あと複数のサブスクを契約していると、一方を見ると、一方が見れません。当たり前のことですが、エンタメ系サブスクは同時に利用することができません。複数契約をしていると、使っていない方のサブスクが無駄になってしまいます。その点、同じサブスクでもソフトウェアの場合、同時に利用し、生産性をさらに上げることが可能です。
コスパの先に、さらなるコスパでは幸福は訪れない。
コスパよく買い物をして、その余った費用で、また別のサービスやモノを購入する。コスパの先に、さらなるコスパでは、永遠に幸福は訪れないように思います。言い換えれば、ある種の資本主義の奴隷的な感じもしています。コスパの概念が、費用だけでなく、労力や時間、エコロジー(梱包や、配送の光熱費、生産性など)まで含めると、また違った角度で見えてきます。個人的には、コスパの先には、「自由の時間の確保」だと考えています。
要するに、コスパよく購入し、無駄な労働をしない、余った時間で余暇や趣味に使うが、良い循環ではないでしょうか。
皆さん、いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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