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Amazon Prime ビデオで『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観た!自分がこうも「幸が薄い」のかを気付かされた。

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Amazon Primeビデオで、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観た。

先日、本当に久々に、Amazon Primeビデオで、『マイケル・ムーアの世界戦略のススメ』を観ました。以前は、Huluなんかも契約していたのですが、「ミニマリスト」宣言をしてから、利用頻度の少ないサービスも断捨離して、今ではAmazon Primeビデオのみとなりました。これは、シンプルに、Amazon Primeの会員なら、「Prime」と書かれた映画は見放題です。国内でAmazon Primeがサービス・インした時は、「Prime」の表示されたコンテンツは、さほど魅力的なものは少ない印象だったのですが、最近、久々に覗いてみると、まぁ、結構、面白そうなヤツがるので、当分、映画三昧になりそうです。。

Amazon Primeビデオはこちら

結論、かなり衝撃的だった。。

そこで、観に行きたいなぁと思って結局、映画館に行けず仕舞いだった『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観ました。
いきなり結論ですが、まぁ、かなり衝撃的でした。マイケル・ムーアは、ブッシュ政権の批判や、『華氏911』など、政治色の強いドキュメンタリー映画で有名な監督です。今回の、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』は、アイスランド、ドイツ、フランス、イタリア、ノルウェー、フィンランド、ポルトガルなどと、米国を対比させ、国民皆保険、社会保障、経営者と従業の関係(会社のあり方や有給休暇)、教育、刑務所、差別など様々な社会問題を取り上げています。

言いたいこと全部、先に言ってしまいますが、「これって、米国だけ?日本もおんなじじゃねぇ??」と疑問符が連発しました。要するに、米国と日本は文化は違えど、上記の社会問題に対してまったく同じ価値観です。恐らく、「幸福の定義」につてても、これら二国はほぼ同じだと思います。

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』

是非、Amazon Primeの会員の方は、タダなので、お時間のある時に、観られることをオススメします。先進国や世界第三位の経済大国といっても日本がいかに「貧しい国」かがよくわかります(もう、地上波放送が流す「外国人が日本にあこがれている的」なテレビ番組にはもう、騙されません)。本当に色々、考えさせられましたが、ザクッと思ったことを書いてみたいと思います。

こちらの解説もすごく、面白いです。

イタリアは有給が「8週間」、ドイツは「残業なし」業務終了後、上司からの「メールは違法」。

まず、衝撃的だったのが、イタリアとドイツです。
まず、イタリアは有給休暇が約2ヶ月あります。もちろん、有給なので、旅行に行っても、給料が支払われます。なので、イタリア人はみんなバカンス三昧。加えて、昼食は2時間あるので、ランチタイムに自宅に戻って家族みんなで食べる従業員がいるほとです。あと、もちろん残業はありません。加えて、子供が生まれれば、父親でも1週間の有給が与えられます。育休も半年?あります。

続いて、ドイツですが、驚きの連続です。まず、職場のストレスで、精神疾患とみなされると、約1〜2ヶ月ぐらい有給に加え、ちゃんとしたスパが無料で受けられます。もちろん、その間も、給料は発生します。その背景にあるのが、「職場のストレス=病気の原因」という認識が一般的で、病気になる前の当然の対処だそうです。どこかの国みたいに、過度な残業で、窓から自殺するということは考えられません。加えて、ドイツには残業はなく、業務終了後に、上司が部下に連絡(メールや電話)をしたら違法とみなされます。

また労働組合がしっかりしており、経営者(経営の不正など)の監視(監査役)「従業員」が行っています。これは、世界的に有名なメルセデス・ベンツ社もこの仕組で動いています。なので、日本のように経営者が内部留保をしこたま溜め込んで(企業内部留保4年で「100兆円」)安い派遣社員労働者を使ったり、粉飾決済をしたりすると、従業員(労働者)が告発します。

少し前にあった、フォルクスワーゲンの排ガス規制の虚偽表示の告発も、同社の従業員が監査役として行ったみたいです。どこかの国みたいに、匿名で週刊誌に内部告発みたいなこととは大きく異なります。

次に衝撃的だったのが次の二国です。

フランスの給食は毎回「フルコース」、世界一の教育フィンランドは「宿題なし」。

フランスの給食は正直、衝撃的です。毎回、オードブルから始まり、メイン、そして日替わりのチーズ、デザートがあります。この背景にあるのが、給食は授業の一貫ということで、多額の予算が使われています。どこかの国のような、プラスチックの食器で、冷凍保存された給食が提供されるような国とは、食に対する考え方が根本から違います。

あと、ここ近年で世界1位になった教育大国フィンランドですが、実は「宿題」はありません。先生が口を揃えて「宿題は時代遅れ」と話していました。あと、給食時間をいれても、学校で3〜4時間までしか勉強しません。この背景にあるのが、フィンランドの教育の考え方が、生徒が学校を卒業した時、いかに幸せな人生をおくれるかがメインテーマだからだそうです。「子供の時は短い、だからめいいっぱい、好きなことして遊んでほしい」と教師が話していました。。といっても、フィンランドの高校生は、あたり前のように、二ヶ国語や三ヶ国語が話せます。

あと、ドイツもそうですが、私立の学校は存在しません。加えて、大学に学費は発生しません。そう、学費無料です。

日本人より長く働かない、長く勉強しないけど、労働生産性は日本より上。

加えて、国内の学生だけでなく、留学生に対しても「教育無料の国」がありました。実際、米国人の留学生が、国内で大学費を支払うことができないので、その国に留学をしていました。まぁ、書けばきりがないほど、衝撃の連発です。マイケル・ムーアは米国人に向けて、税金の使い方について問題提起をしていましたが、日本人が見ても、まったく同じです。

これらの国と、米国・日本の違いは、「個人の幸せを追求する」ために税金を使うということです。日本や米国のように、一部の金持ちや資産家のためにではなく、国を形成する個人の幸せを追求し、不公平をなくし、みんなが幸せになるという点に社会整備(税金が多く使われています)がなされています。なので、マイケル・ムーアがイタリア人の経営者に、「従業員に有給など与えなければ、あなた達はもっと金持ちになれるのに」と聞くと、イタリア人の経営者が、「金持ちになってどうするの?」と聞いていました。

そう、これが日米同じ価値観です。言い換えるなら、「拝金主義」です。ちなみに、米国では、有給休暇が法律で決まっていません。加えて日本は、有給休暇があっても使えないのが実態です。

あと、「個人の幸せ」を追求しているため、ノルウェーの刑務所も一戸建て(ペンションみたいで、普通の家で、部屋も普通にPCとか置いてます)で、かつ受刑者自身が「鍵」を持っています。刑務所でバツを与えるという考えではなく、どうやって社会復帰できるかという点に重きが置かれていたのが衝撃でした。

あと、ポルトガルでは、麻薬は合法です。なので昨今、芸能人が話題となっている「覚せい剤」で捕まることがありません。結果、社会が荒廃しているかといえば、実は、麻薬の犯罪は極限まで減っています。麻薬の合法化だけでなく、すぐにアクセスできる医療制度(メンタルヘルスを含む)が完備さていることが肝となっている模様です。。麻薬が合法化されたことで、大手を振って病院に行けるようになったのも大きいみたいです。

これらの国は、日本より長く働いたり、勉強したりしませんが、労働生産性は日本よりも上です。この映画を通して、日本は方向性を間違ってしまったと正直、思いました。日本に住んでいる我々は、ある種「奴隷」のように感じるほどです。是非、お時間のある時に、観られることをオススメします。開眼されるような衝撃を受けました。日本は彼らより、国力が上(GDPが高いという意味)なのに、一体、その日本人の税金は何に使われているのだろうか?そんな疑問が連発です。

こんな人にオススメ

  • なんか、日本って自殺も多いし、生きにくいと感じる人。
  • 働いても、働いても豊かになれないのは何故?と感じた人。
  • マイケル・ムーア好きな人。

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